・Talk 01
再生可能エネルギーの新たな可能性
北海道石狩市厚田地区に集積した公共施設に、太陽光をはじめとしたエネルギーの地産地消の仕組みを確立し、また、再生可能エネルギーを活用することで、環境への負荷を減らし、脱炭素社会の実現にも寄与しています。
北海道石狩市厚田地区は、札幌の都心部から離れた沿岸部に位置し、地理的にも孤立しやすい環境にあります。そのため、大規模な災害が発生し、それに伴う停電が発生した際に、復旧が遅れる可能性が高く、地域住民のライフラインや避難場所の機能維持に影響が及ぶことが課題としてありました。このような課題を解決するためにマイクログリッドシステムが導入され、再生可能エネルギーを活用し、災害発生時に孤立した場合でも、電気を供給し続けられる仕組みが構築されました。
マイクログリッドシステムは、全国の地方自治体において、高い注目を集めており、それぞれの地域の特色に合った再生可能エネルギーを活用しています。石狩市厚田マイクログリッドシステムでは、太陽光発電設備を中心に、蓄電池や水素製造・貯蔵設備を組み合わせており、平常時には太陽光発電でつくった電力を、周辺施設に供給し、余剰電力は蓄電池に充電したり、水素を製造し、貯蔵しています。災害時にはこれらの設備を利用して電力を供給する仕組みが整備されており、例えば、指定避難所に指定されている厚田学園では、停電時に蓄電池と燃料電池から電気を供給し、避難所の一部電源として72時間の電力供給が可能です。太陽光発電状況によっては、蓄電池への充電も可能で、より長時間の電力供給を可能とし、地域住民の避難時に最低限の電源の確保を行います。また、道の駅石狩あいろーど厚田に設置した可搬式蓄電池では、停電時に約3時間トイレを使用できる電気の供給を可能としています。