・Talk 01
常に危険と隣り合わせの現場
今回の工事は、北海道で一番電圧が大きい275㎸の送電線鉄塔の電線張替え工事です。鉄塔は電圧が大きければ大きいほど高くなります。その理由として、地面と電線、電線と鉄塔本体、電線同士の距離を適切に取らなければ放電や感電のリスクが高まるためです。
そのため、今回の鉄塔は約60mの高さがあり、適切な電線の距離を保っています。また、安定的に電気を送り続けるため、高い電圧の鉄塔では複数の電線を張る複導体を採用しています。電線の張替え時には、感電しないように、左右に分かれている電線の片方のみ停電して作業を行います。左右の電線の距離は離れておりますが、すぐ近くに高圧の電気が流れているため、非常に危険な作業になります。また、60mの鉄塔の上での作業の為、常に落下の危険性があります。少しでもリスクを下げるために、準備・計画を綿密に行い、事前に危険事項を洗い出して工事に挑みます。工事中は常に声を掛け合いながら、少しのミスも無いようにしています。
今回の工事では高速道路のジャンクションを横断するように電線が張っている箇所があり、電線の張替え作業中に、道路の妨げとならないように吊金(つりきん)工法という方法で電線の張替えを行いました。吊金工法とは、既設の電線に吊金車(つりきんしゃ)と呼ばれる滑車装置を設置し、その吊金車に新しい電線を吊り下げて鉄塔に電線をつないだ後、電線の張力を調整する工法です。空中にレールのような仕組みを作ることで、足場を組む必要がなく、高速道路上空でも安全に電線の張替えを行うことが出来ます。送電工事では一般的な工法です。